随分前に、外国の音程の歌のシートをいただいたことがあり、

とても大切に持っていました。

これの日本語で、楽しいわかりやすい歌ができるといいなあと。


音程は、相対音感を身につけるときに、とても大切な役割を果たします。

逆に絶対音感を持っている子どもたちは、

音名で聞こえてしまうため、

例えば、聞こえてきた音が [ミーソ]と、まず聞こえてしまう傾向があるので、

ミファソ → 短3度 と計算して答えるのが早いです。

これを、ミーソの幅(音程の物差し)として短3度と記憶し、

シーレを聞いても、シーレと聞かずに幅としての物差しで
シ(=1)ードーレ →3 移動 という
最初の基準となる音を1と取れるかどうか

また重音としても、重音の響きが長3度と短3度での違いとして聞き取る練習をしないと

ほっておいて(何もしないで)その相対的聴取の練習をしなければ、
優先的に真っ先に聞こえてくる音名で判断してしまうことが多いと思います。

それは、楽だからです。

このことを先にご紹介しておいて、

音程の歌をいつ、どのような子どもたちに教えるかという問題が出てきます。

意味がわからず、歌を歌って、動物の歌という感覚でさまざまな音程を感じ取ることが

目的ならば、幼児期でも良いのではないかと私は考えています。 

意識させて、これは1度よ これは2度です。聞こえていますか?
など指導しない。

ある程度の年齢になると(個人差が激しい)、向こうから言ってくることがあります。

一個飛んだ音ね、とか。

そこで今回は、イメージと言葉とメロディで 

リトミックなどの動作なども入れて(音階を手で上げていくものがありますが、それではなく)

※ド→ グーで体の横に手を置く レ→ 手を開いて・・・・などの音名と動作


例えば、鳥の出てくるメロディだと、羽ばたきする動作
波のメロディだと、ゆらゆらした動作 といった感じに。


というのは、娘が幼稚園の頃、英語で「時計の歌」というのを教わったのですが、
いまだに覚えていて、クックークックー・・・What time is it now?・・・と
歌えるのです・・・40歳を超えてます。私も一緒にその頃よく歌っていました。(笑)


幼児期の記憶から、小学校に上がり、相対音感に導くときに、これは役に立ちそうだと思いました。
相対音感の重要性は、とても強く感じています。楽しく進められたらと。


【目的】

❶ 幼児期  歌を歌って イメージを楽しむ

❷相対音感に向けて  歌を歌って イメージを楽しむ ➕ 音程を覚える
 方法 動作をつけて高さを比較する
    スタートはドレミで歌う(移動ド読み)
    移調=例えば カッコーをソッミーで歌った後、
    違う音を示し(歌ったり・ピアノで弾いたり)、
    その音からカッコーと同じ音程で歌ったり・弾いたりする。

そのほか、いろいろなことが考えられます。

今回絵本作り研究グループで、「音程の歌」絵本をご紹介する予定です。

ご興味のおありの方は、お問い合わせください。



(提案資料一部紹介)