全く即興演奏を習ったことも、したこともない方には、
ピアノ曲即興作曲アレンジコースをおすすめいたします。

これは、一般的に、1曲、例えば、「きらきら星をアレンジして感じの変わった曲にする」
変奏曲やジャズ風にアレンジする といったことをお考えになると思いますが、

そのようなことではありません。

こちらでは、きらきら星を「穴あけクイズ」のように、
1音空白にしたり、最後の音を変えたり、先生との連弾で掛け合いのお話作りをしたりと、

分解したり、組み上げたりと自由に変えてしまいますが、

リトミックで習った時に使った「リズムパターン」を使ったり、
先生の伴奏で、即時反応して変更したりといった、


幼児にとっては遊びのような音楽体験をします。
これは変奏と一緒じゃないかとお考えになるかもしれませんが、
1曲完成させることが目的ではありません。

聴音のソルフェージュを兼ねていたり、
読譜のための目で音符を追う作業だったり、
強弱やイメージによる演奏法の指導になったり・・・と

その時その時の目的によって、同じことをしていても観点が違う作業になります。

その点を、しっかり先生は把握されて、この子に何を身につけてもらいたいか、
何がわかっていないかを知るために課題をしてもらう、

それなのに、即興や作曲の課題をしているようにも見える。

レッスン内で、即興や作曲のための時間は、なかなか取れません。




子どもたち一人一人に、違うテキストを使って指導していらっしゃる先生もたくさんおられることと思います。

この子には、このテキストが向いていると考えられ、しばらく使っていたら反応が良くない、向いていなかったと思っても、購入していただいたテキストを簡単に変更できないことも数々経験されていらっしゃったことと思います。

もしそのような時には、初見のテキスト代わりに、または即興や作曲のドリルに変えてしまいましょう。

新しい曲の最初の小節を先生が弾いて、それを真似して弾いてもらう。
2小節覚えたら、違うメロディを2小節作ってもらい(この方法はいろいろあります)、
合わせて弾くと、4小節の曲ができます。

曲名をつけて、それにあったシンプルな伴奏を先生が弾きます。
連弾の曲になります。

その連弾に慣れたら、テーマになる2小節をお互いに変えながら、お話をするように交互に弾き合います。立派なアドリブ付きの即興演奏です。

伴奏パートを子供にでも弾ける伴奏に変えて、チェンジしてみます。(第1パートと第2パート)

一度でここまでできることもありますが、そうでない場合もあります。
でも、楽しいと感じる工夫をしながら、子どもたちにも考えてもらいながら、少しずつ進めていきます。

楽譜が読めない子供たちでも楽しめます。
音遊びです。音を聴くようになります。

先生が好きなピアノ教本を使って、アレンジレッスンの方法をご紹介するワークショップです。